ミュージカルとオペラの違いとは?注目ポイント3つを解説
大盛況のうちに幕を閉じたミュージカルピピン。 本作でミュージカルの素晴らしさを初めて体感した方も多いのではないでしょうか? ところで、ミュージカルと似たオペラ、その違いをご存知でしょうか? 今回は、ミュージカルとオペラの3つの違いを解説します! ミュージカルとミュージカルの大きな違いは3つ! 一見すると同じに見えてしまうオペラとミュージカルですが、明確な違いが存在しています。 オペラとミュージカルの主な違い 発声法 楽曲 演出や構成 上記の3点を意識してオペラとミュージカルを鑑賞すると、それぞれにしかない面白さや魅力に気付けるでしょう。 それでは、オペラとミュージカルの3つの違いを詳しく解説していきます。 ミュージカルとオペラの違い:発声法 ミュージカルとオペラの違いの中で最も異なる点が「発声法」です。 ミュージカルは、地声やファルセットなど、比較的ポピュラーな発声法を活かしたエンターテイメントです。 歌唱以外にもダンスや芝居など、大きな動きがあるため、マイクを使用します。 一方、オペラでは「ベルカント唱法」という発声法が使われています。 ベルカント唱法は喉に負担がかからない発声法のひとつで、身体をスピーカーにして客席の一番おくまで歌声を届けています。 ミュージカルと比べるとオペラは動きが少ないため、屋外ステージなどの一部例外を除きマイクを使用することはありません。 ミュージカルとオペラの違い:楽曲 ミュージカルでは、ロック・ぽっぽす・ジャズなど、さまざまなジャンルの音楽が使用されています。 現在は、編集された楽曲を本番で流すのが主流となっています。 オペラは、クラシック音楽を使用して、劇中のセリフを歌って表現することが多いという特徴があります。 オペラでは生のピアノやオーケストラが伴奏を担当するのが主流です。 ミュージカルとオペラの違い:演出や構成 ミュージカルとオペラでは「重視するもの」が少し異なります。 ミュージカルでは、ストーリー展開に合わせた音楽・演出が重要と言われています。歌・芝居・ダンスなど、すべてのジャンルのバランスの良さが作品のクオリティーを左右します。 オペラでは、歌唱が最も重要視されています。 ストーリー部分もセリフではなく歌唱により展開・表現が行われています。 ストーリー展開だけではなく、登場人物の感情の機微を歌唱で表現することから、ダンスが必要になるシーンには専門のダンサーが登場します。 ミュージカルとオペラは誕生した時期が異なる? ミュージカルは、19世紀後半にアメリカで誕生しました。 一方、オペラは、16世紀末にイタリアで誕生しています。 共通点がいくつかあるミュージカルとオペラですが、実は誕生した時期や地域が全く異なります。 ミュージカルとオペラの違いを知って鑑賞した感想 実は、ミュージカルとオペラの違いがよくわかっていなかった筆者。 ミュージカルピピンを鑑賞したことがきっかけでミュージカルとオペラの違いを調べました。 大きな違いとしては今回紹介した3つが挙げられます。 その3点を知っているだけでもミュージカルとオペラ、それぞれの鑑賞の楽しみ方が大きく変わりました。 ミュージカルを鑑賞するときはストーリー展開やお芝居に注目するようになり、オペラを鑑賞する際は生の伴奏やオペラ歌手の歌唱力の高さに注目するようになりました。 違いを知るまでは同じようなものと勘違いしていたミュージカルとオペラですが、それぞれが重視している点やそれぞれの違いを意識することで作品の理解度も高まります。 ミュージカルとオペラを鑑賞する際は、ぜひ今回紹介した3つの違いを意識してみてください。
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